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こんなのどうでしょう??~サスペンドシンバル編~

更新日:2016.07.17

さて、今回は鳴り物打楽器の花形「シンバル」の中でも、サスペンドシンバルの紹介をしようと思います。

サスペンドシンバルとは、文字通り「つるす+シンバル」のことをいい、主にマレットやスティックでの演奏を前提としたシンバルのことを言います。

ただし、ロックやジャズドラムで用いられるスタンドにセットしたシンバルと、今回ご紹介するクラシックサスペンドシンバルは全くの別物です!!

ロックやジャズにおけるシンバルは、ハードヒットに耐えしっかりとした鳴りを得るため、ある程度の厚さを持たせてあります。それに比べてクラシックサスペンドシンバルは、オーケストラや吹奏楽での繊細なタッチにも敏感に反応し、しっかりとした響きを得やすくするために、やや薄めに作られています。

ドラムセット用のシンバルや、合わせシンバルの片方をサスペンドシンバルとして使用している場合もあるようですが、“本物の”サスペンドシンバルは全く鳴りと響きが違います!!

さて、前説はここまでにして、おすすめのサスペンドシンバルをご紹介します!!

セイビアン
アーティザン トラディショナル サスペンドシンバル
VL-18AS ¥63,000(抜)

近年そのクオリティの高さから、圧倒的な支持を受けているセイビアン。そのハイエンドモデルが「アーティザン」シリーズです。しっかりとした厚さ(質量)に裏打ちされた音圧と豊かな倍音、奥深いダークトーンは他の追随を許しません。
音楽的な高揚感や、パワーが必要な場面において圧倒的な存在感を発揮する逸品です。

 

小出
センシティブシリーズ クラシックサスペンドシンバル
808-S18CSM ¥42,000(抜)

純国産のシンバルメーカーとして、急速に成長を遂げている小出シンバルは、元々ドラムセット用のシンバルを多く手がけていました。東京スカパラダイスオーケストラの茂木氏や、元PE’zの航氏が愛用するシンバルメーカーが生み出したクラシックサスペンドシンバルは、近年その評価を急速に高めています。

シンバルの端に行くにつれて薄くなるフォルムからは、明るく華やかな音色が放たれます。弱奏時の反応も素晴らしく、ロール奏法におけるクレッシェンドでもそのバランスが崩れない、完成されたメイドインジャパンのサスペンドシンバルです。

 

イスタンブール アゴップ
コンサートサスペンド ミディアムシン
18インチ ¥39,000(抜)

シンバル発祥の地であるトルコのイスタンブール・アゴップ社は、伝統的な製法にこだわる老舗シンバルメーカーです。シシドカフカも愛用するそのシンバルはロックからジャズまで、幅広いプレイヤーから賞賛を受けています。

そんなイスタンブール・アゴップ社が作り上げたサスペンドシンバルは、明るく華やかな音色の中に、民族的なダークトーンが絶妙なバランスで同居する一枚です。前出のセイビアンや小出に比べて定価設定も安くなっており、シンバルを買い換えたいけど予算が・・・でもクオリティに妥協したくない!!というあなたにうってつけのシンバルです。

 

最後にシンバルの交換時期とサイズについて少しお話したいと思います。

シンバルはご存知のように、金属の塊に直接衝撃を与える事で音を出す楽器です。

新しいピカピカのシンバルは音の立ち上がりも早く、響き(サステイン)も長続きします。

しかし、長く使用するとシンバル本体の金属疲労が進み、立ち上がりが鈍く、サステインもどんどん短くなっていきます。また、シンバル表面の汚れや指紋を放置すると、その汚れが酸化し固着する事で黒々と変色し、シンバル本体の鳴りを阻害するため響きに悪い影響を与えます。

楽器についた指紋や汚れはすぐにふき取る、シンバルクリーナーで定期的に汚れを落として磨く事で、シンバルの劣化は遅らせる事ができますが、消耗品である以上はいずれ寿命がきます。

シンバルの大きさについては、サイズが小さくなればなるほど(17、16インチ)ロール奏法時の音量と音圧は失われますが、音の立ち上がりが早くなります。反対に、サイズが大きくなればなるほど(19、20インチ)、音の立ち上がりは遅くなりますが、ロール奏法で威力を発揮します。

今回紹介したシンバルはすべて18インチですが、音の立ち上がりとロール奏法時のパワー、サスペンドシンバルに求められる要素のバランスが取れたサイズが18インチと言えます。

ここぞという時の一音に納得できない、どうしても欲しい音色、音圧が出てこないと感じ始めたときが、シンバルを買い換えるベストタイミングです。

ムラノ